住みやすい街 尼崎のご紹介

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住みやすい街大賞に選ばれた尼崎とその理由


 世の中色々なものにランキングがありますが、今回注目するのが毎年のように各メディアで発表されている「住みやすい街ランキング」や「住んでみたい街ラング」です。そんなランキングの関西版で毎年上位に掲載されている「西宮北口」や「芦屋」等の人気都市を抑えて2018年度の「本当に住みやすい街大賞2018in関西」で1位に選ばれたのは「JR尼崎」でした。そこで「JR尼崎」のことを話す前に「本当に住みやすい街大賞」とはどんな賞なのかまず調べてみました。


 「本当に住みやすい街大賞」とは、日本最大手の住宅ローン専門機関であるアルヒ株式会社が持つ膨大なデータを基に住宅や不動産関係の専門家で構成される選定委員会によって選ばれています。選定委員会は、実際にその地域で生活するという観点ら、「住環境」・「交通利便」・「教育環境」・「発展性」・「コストパフォーマス」の5つの選定基準で審査しています。色んな意見があるかと思いますが、専門家が明確な基準で選定していることは間違いないと思います。


 ちなみにそのランキングの2位は「大阪市営地下鉄御堂筋線」の本町駅で、3位は「JR山陰本線」二条駅でした。大阪市内の本町と京都市内の二条を抑えての1位ということになります。どちらも人気のある街で特に本町周辺はタワーマンションが数多く建設されて人口が急増している地域ですので、そこを抑えての1位は本当に驚きです。


※4位~10位は以下の通り。

4位:学園都市(神戸市営地下鉄 神戸市)、5位:伊丹(阪急伊丹線 伊丹市)、6位:桂川(JR京都線 京都市)、7位:元町(阪神本線 神戸市)、8位:香里園(京阪本線 寝屋川市)、9位:山田(阪急千里線 吹田市)、10位:緑橋(大阪市営地下鉄中央線 大阪市)


 関西にある多くの街の中で住みやすさという観点で「本当に住みやすい街大賞」1位に選ばれた 「JR尼崎」ですが、尼崎市と言えば過去に色んな事件や事故が報道されたこともあったために、近隣の伊丹市や西宮市、川西市、宝塚市に比べてどちらかとえば治安が良くない街というイメージが強いのは事実です。


 武庫川を挟んですぐ隣の西宮市が2009年に「文教住宅都市宣言」を出して以来順調に人口を増やし続けているのに対して、尼崎市のホームページを見ると昭和40年~50年代の約55万人をピークにその後は減少し続けて現在は45万人程になっています。尼崎市の人口を支えていた工場の閉鎖や移転、前述したように悪いイメージが先行していることから外部から人の流入が少なかったことが人口減の原因です。


 そんな人気が落ちて来ている尼崎市の街がいわゆる「住みやすい街ランキング」で 1位に輝くのは意外だとじるも多かったかも知れません。 正直一番びっくりしたのが地元の人たちだったかもしれません。それでは一体なぜ色んなイメージがある「JR尼崎」が住みやすさの基準で選ばれのかその理由を下記に挙げてみましたので、一つ一つ見てみましょう。


理由①:各都市へのアクセスに便利で不動産のコスパがいい


 「JR尼崎」は尼崎市の東部に位置し、東側に隣接する大阪市のすぐそばにあります。大阪方面へ次の駅は、大阪市西淀川区の「塚本」駅になるので尼崎市内では最東端の駅になります。他の電鉄会社で特急に当たる新快速に乗車すれば大阪まで約5~6分、三宮まで約15分と抜群の利便性が人気の秘密。通勤や通学は毎日のことですから、少しでも時間短縮したいと思うのは当たり前です。現在はコロナ禍の影響でリモートワークも増えて以前よりラッシュ時の人数も減っていると言われていますが、それでもやはり朝のラッシュ時に電車に乗るのが憂鬱だという人も多い中そんな時間を短縮できるのは大きな魅力です。一度新快に乗車すれば大阪までノンストップ、三宮まで停車駅は「芦屋」駅のみで煩わしい乗り継ぎも一切不要な点も大きな魅力の一つだと言えます。


 それと、もう一つ忘れてはいけないのが、「JR尼崎」は3路線が乗り入れている大型駅だということです。大阪と神戸を結ぶ「東海道本線」のみならず、宝塚を経由して福知山まで伸びる「福知山線」、北新地を抜けて大阪市城東区京橋まで伸びる「東西線」の3路線が乗り入れているので、乗降客数でも4万人を超えており尼崎市内でも最も多くの人が乗り降りする駅として知られています。つまり、大阪・神戸・宝塚・北新地・京橋といった主要都市のみならず、三田や福知山といった各都市へもアクセスできる非常に便利な駅なのです。


 そのため、各地方から乗換で利用する人が非常にい多く、その結果人気が高まってきたという側面もあります。いずれにしても人が集まる場所は基本的に人気も高まると言えますね。


 又、出張で東京方面に行かれる方もいらっしゃるかと思います。そんな時、移動手段として「飛行機」での移動と「新幹線」での移動の2種類があげられます。もちろん、その他にも夜行バスでの移動や、自ら車を運転してでの移動も考えられますが、大体が先に挙げた「飛行機」と「新幹線」になると思います。「新幹線」で東京に行く場合、「新大阪駅」で乗車しますが、「JR尼崎」駅から「新大阪」駅までわずかに11分程で到着します。朝が早い出張でもこの近さなら安心です。このアクセスの良さは本当に便利だと思います。こうした点もかなりポイントの高さですね。

「JR尼崎」が人気あるのも納得です。


 又、電車ではなく車で通勤するマイカー通勤の方も多いかと思いますが、車での移動についても便利な立地を誇っています。「JR尼崎」駅から南に下れば、すぐに幹線道路である国道2号線が東西に走っており、その又さらに南には国道43号線の大動脈があるので大阪方面や神戸方面へのアクセスが容易に行えます。その他、有料道路である阪神高速神戸線や阪神高速湾岸線、名神高速道路の各インターチェンジを利用できる立地も人気の一つにあげられます。 


 大阪や神戸などの大都市では不動産についても、部屋を借りたり、家を買ったりどちらを選んでも金額的にかなり高額になってしまうので手届かない人も多いのではないでしょうか。日々の利便性よりも毎月の不動産に対する支払い額を基準に家をすのが当たり前です。一人暮らしの方より特にファミリー層では、お子さんの育てやすさを中心とした住みやすさも重要な不動産選びのポイントとなります。空ている敷地がほとんど無い大都市ではマンションが不動産選びの中心となっており、

戸建てを探されている方は予算との兼ね合いで難しい家探しになっているのも事実してあります。そうした大都市圏よりも不動産に対する毎月の支出を抑えて暮らせるのが尼崎市なのす。


 「JR尼崎」が今注目されている理由の一つが電車でも車でも利用できる大都市圏へアクスの良さと不動産に対するコストパフォーマンスの高さなのだと言えます。 


理由②:住みやすいように再開発で街が整備された


 昔は「JR尼崎」駅の北側は大規模なキリンビールの工場を始めとした大企業の工場と小中の工場が立ち並ぶ完全な工業地帯であり、「JR尼崎」駅も地域の住民の移動手段としての駅というより、工場に必要な物資の搬入や工場で生産した出荷物のための貨物駅からスタートしています。当時は、現在のように交通網が発達していなかったため、貨物便が非常に有効な運搬手段だったからです。その結果、当然駅周辺も住みやすさよりも工場の運営が最優先となっていて一昔前までの「JR尼崎」駅前は工場で働く人たちを中心とした街という雰囲気を持っていました。


 それが大きく変わったのが、1918年からおよそ79年もの間、「JR尼崎」駅の顔ともなっていたキリンビール尼崎工場が1997年に神戸へ移転したことによります。


 キリンビールの工場を中心に成り立っていた駅前の空間がポッカリと空いて、街の風景も様変わりしました。工場跡地の約26,000㎡もの広大な敷地を含めた大規模な再開発によって「JR尼崎」駅前は工場の街というイメージから一変しました。住みやすさと都市の発展に重点を置いた尼崎市の計画によって高層住宅街や商業施設、体館、公園を備えた1999年の「アミング潮江」の完成を皮切りに尼崎市で最後の大規開発と言われた「あまがさき緑遊新都心」プロジェクトはどんどん進んでいき、2009年には「阪神百貨店」や「平和堂アル・プラザ」、シネマコンプレックス、フィットネスクラブを始めとした様々な専門店が集まった大型複合型商業施設である、「COCOE」(現在の「あまがさきキューズモール」)がOPENし、尼崎市で最も住みやすさで注目を集める地域に生まれ変わりました。


 兵庫県住宅供給公社が提供している高層住宅群、近鉄不動産を始めとする国内最大手のディベロッパーが中心となって建設した供給数670戸を超える大規模マンションである「尼崎D.C.」等により人口も大幅に増加し、その他の生活施設として「尼崎中央院」、「尼崎新都心病院」、「合志病院」と複数の総合病院、防災公園も兼ねた「潮江緑遊公園」や「潮江公園」などの大型公園もそろっており、商業施設だけでなく毎日の生活に必要なものが揃っており、実際に住んでみると単身者、ファミリー層を問わずどんな人であっても想像以上に住みやすさを実感できると思います。「JR崎」の人気の急上昇はそうした大規模な再開発が大きな要因になっていることは間違いないでしょう。


理由③:歴史も親しみやすさもあふれる下町


 再開発で大きく変貌した「JR尼崎」ですが、元々下町だった街の雰囲気は依然残っています。大規模開発は広大な敷地とは「JR尼崎」駅北側に限定されており、そこから少し離れれば駅から徒歩圏内でも昔ながらの様々なお店も残っており、そうしたお店での買物も楽しみの一つです。様々なテレビやネットでも有名な「山里食肉店」さんは「JR尼崎」駅のすぐそばにありますが、名物のホルモン焼きは100g 200円とコストパフォーマンスも最高です。ここで紹介しなくても皆知っていると思いますが癖になる味だと評判のお店で、いつ見てもホルモンが焼き上がるのを待っている人の姿を見かけます。こんな下町ならではのお店が多いのが尼崎の住みやすさの一つなのだと言えると思います。休日には駅前を中心に色々と散策してみれば、お気に入りお店が見つかるかも知れません。

 

 それと、尼崎市と言えば下町文化が色濃く残っている地域です。それは尼崎市の歴史的背景に関わってきます。元々、尼崎市が発展を遂げたのは、明治期に大企業の工場が数多く建設されたことから始まります。「尼崎紡績」(現ユニチカ)や「旭硝子」(現AGC)、前述した「キリンビール」や「クボタ」、「ヤンマー」などそうそうたる顔ぶれの大企業の名前が並びますが、こうした大企業の進出によって尼崎市は工業都市として有名となります。その結果工場で働く人が必要となり、大量の労働人口が流入することとなりました。そうした人たちが住む不動産も整備され、商店も数多く出来ました。尼崎市の人口は工業都市としての発展と共にどんどん膨れ上がっていきます。

 

 こうした工場で働く人たちは当時出稼ぎと言われた地方出身者が大半を占めていて、主に西日本の九州地方や中国地方、四国地方の人たちでした。皆さん慣れない土地での生活で色々と苦労があったかと思いますが、自然と同郷同士で助け合うようになり同郷会などの互助団体も数多く出来たと言われています。尼崎市の助け合い文化と言える下町文化が発達していった背景には工業都市としての発展の歴史と深く関係があると言えます。今でも郷土料理の店は数多く残っており、グルメガイドにも掲載されていない隠れた名店が探せば出てくると思います。これも住みやすい街尼崎の楽しみ方の一つじゃないかと思います。


 誰もが感じる尼崎市の親しみやすさは、こうした工業都市尼崎の躍進を支えた地方から流入してきた労働人口によるものと言えますね。


理由④:平坦な地形で市内の移動がしやすい


 尼崎市の立地的要因や、大規模再開発、歴史的背景から尼崎市の住みやすさについて紹介してきましたが、もう一つ尼崎市が住みやすいと実感できることがあります。


 それは地勢的なものです。これは実際に住んでみないと実感できないことかも知れませんが、尼崎市は東西南北どこへ行ってもほぼ平坦で坂道がないということです。

 そんなことかと思われるかも知れませんが、山地が国土の大半を占めている日本では大なり小なり沿岸部と内陸との間では勾配があり、坂道があります。日々の暮らしの中では気づきにくいもしれませんが、例えば徒歩移動や自転車移動をしたらすぐに分かります。具体なを挙げれば、隣接する西宮市やすぐそばの宝塚市や川西市、神戸市は北へ行くほどに勾配が出てきます。その点、尼崎市は坂道が本当に無く自転車文化と言われる自転車が多街です。地勢が平坦なので自転車の移動で疲れることもなく、買物でも複数のスーーマーケットをはしごするなんてざらにある話です。


 そうした自転車文化の発展を受けて、尼崎市では住みやすい自転車ライフを盛り上げるために、駅前の有料駐輪場に対する補助金の助成や自転車専用道の整備を進めています。ひと昔前まで駅前は違法駐輪であふれかえって歩道の歩くスペースまで塞がれていて本当に不便でした。又、それに伴って尼崎市民の足とも言うべき自転車の盗難もかなりの数に上ったと言われています。ところが、最近は一変して違法駐輪自体を見かけることがほとんどなくなりました。特に、「JR尼崎」駅周辺でも見事なくらい違法駐輪は見かけません。これは上記のように尼崎市が先頭にたって安価な有料駐輪場の設置を進めた結果、違法駐輪の数が劇的に減少したからと言えます。それと自転車盗難の減少も防犯カメラが設置されている駐輪場に自転車を停めることによるおかげだと言われています。


 自転車での移動は疲れるという方も、平坦な尼崎市の地勢で自転車ライフを満喫してみませんか?きっと尼崎市の住みやすさを実感してもらえると思います。


 もう一つ触れておきたいのが、バス便の充実です。尼崎市は東西にはJR線が真ん中に、その北側を阪急電鉄、南側を阪神電車、3本の電車が走っています。国道も2号線や43号線が通っており、非常に移動に便利です。ただ、南北についてはそうした電車が通っていません。それを補うのに発達しているのがバス便です。現在尼崎市内では市バスが全て廃止となって阪神バスに統合されています。その阪神バスの路線が尼崎市全域をカバーしています。自転車と共に尼崎市市民の暮らしを支える重要な足になっていますので、ぜひ一度利用してみて下さい。


理由⑤:治安が良くなってきている


 次に良く言われている尼崎市の治安について紹介させていただきます。尼崎市は最初にも触れたように近年全国的にニュースで報道されるような事故や事件が起きており、関西出身の芸能人の方もテレビで尼崎市のガラの悪さに触れていたりするので、結構イメージが定着しているように思います。


 ではこのイメージが事実なのか、それとも単なるイメージだけなのかということですが、一番分かりやすいのは犯罪件数ではないかと思います。


 尼崎市のホームページで発表されている刑法犯認知件数ですが、この7年間(平成24年~令和元年)で約半分に減少しています。半減ってすごいことだと思いますが、いかがでしょうか?ただし、尼崎市はイメージの通り元々犯罪件数が多かったのは事実です。特にひったくりと自転車盗難についてはかなりの件数がありました。ところが、この7年間でひったくりについては約85%の減少、自転車盗難についても約47%も減少しています。特にひったくりの減少は劇的な変化だと言えます。これは尼崎市と兵庫県警がタッグを組んで力を入れてきたからと言えます。稲村和美市長も犯罪の減少を目標として掲げていますし、防犯カメラの増加やパトロールの強化によって犯罪を未然に防ぐ対策もたてられています。特に防犯カメラは抑止効果も高く、街の治安向上の強い味方だと言えます。これからどんどん治安が良くなっていき、もっと住みやすい街になっていくことを期待させてくれるような現在の状態は先ほどお話ししたように尼崎市や兵庫県警の頑張りも大きいのですが、やはり実際に住んでいる住民の方一人一人の意識の向上によるものが大きいと思います。


 特に人気の高い「JR尼崎」周辺は大型再開発によって街の雰囲気も一変し、治安もかなり向上しているのが伝わってきます。先ほど触れた違法駐輪はもちろん、違法駐車も徹底的に取り締まっています。街並みがきれいになれば街の治安も向上するというのは、昔アメリカのニューヨークで落書きの清掃や割れたガラス窓の修理を行った結果、劇的に犯罪件数が減少したという話にもあるように関係性があると思います。


 実際に尼崎で暮らしている人も治安の改善と共に住みやすさの向上を実感していると思いますのでこれからどんどん良くなって欲しいですね。


理由⑥:発展が続いている街


 色々と「JR尼崎」の住みやすさについて、何故ランキング1位に輝いたのかの理由を書いてきましたが、ランキングでの選考基準の一つに「発展性」がありました。将来的にその地域がどれだけ発展していく可能性があるかということですが、交通の利便性と共に特にこの「JR尼崎」が人気を集める理由がこの「発展性」だと思います。


 上記でも触れましたが、この街の歴史は大企業の工場と共にありました。21世紀を前にその歴史終わりを告げて、大企業の工場のための工業都市から人が住みやすい住宅街&商業都市へと新たな歴史を刻み始めからまだ20年程、駅前のシンボルとも言うべきショッピングセンター「あまがさきューズモール」の前身である「COCOE」が出来てからちょうど10年、大規模マンシン群である「尼崎D.C.」が完成してからでもまだ5~6年しか経っていません。


 現在では当たり前の光景でしたが、駅前に大学のキャンパスがあるなんて工業都市であった頃には考えられないことでした。その「関西国際大学」のキャンパスが誕生してからもまだ10年足らずしか経っていません。


 駅前に住宅、商業施設、文化施設、が集まって一つの街を形成しています。本当にここ10年程の新しい街だと言えます。今たくさんの人たちがここに新たに暮らし始めています。再開発についてはほぼ一段落がついたと言えますが、まだまだ発展は続く街だと思います。現在も駅前の老朽化した施設が新築マンションに建て替わったしています。その発展が続く限り「JR尼崎」の人気は高まっていくと思います。


 人口もまだまだ伸びていくと思いますので、これからの「JR尼崎」にも注目ですね。



尼崎市の不動産のことを知ろう


 尼崎市の特に「JR尼崎」駅の人気が急上昇ということを説明してきました。実際に地理的な要因もそうですが、利便性にも優れている街というのはなかなかありません。


 そんな尼崎市の不動産事情について触れていきます。江戸時代は大阪防衛の要として昨年復元されました尼崎市城を中心に発達した城下町でしたが、近代の尼崎市は工業地帯としてスタートしています。「尼崎紡績」(のちのユニチカ)の大工場の建設にや官設鉄道「神崎」駅(現在のJR尼崎駅)が出来たり、従来の農業や漁業だけでなく、産業で尼崎市はどんどん大きくなっていきます。それは第二次世界大戦後も同様で、高度経済成長に乗って地方から流入する労働人口を増やしていき1970年(昭和45年)に55万人と人口のピークを迎えます。産業構造の変化によって徐々に人口を減らして西宮市にも抜かれて兵庫県下4番目の人口規模の都市に落ちてしまいます。


 大都市で働く人が居住する衛星都市というより、工業都市であったため尼崎市も場所によってはっきりと分かれています。特に市の南部、沿岸部に近い場所は今でも大規模な工場が立ち並ぶ純然たる工業地帯なので、居住用不動産がほとんど存在しません。

 国道43号線まで北上すれば国道付近には居住用の不動産も数多くあります。工場の跡地に新築戸建を複数戸分譲したりということもありますが、比較的分譲価格もお得感の出る様な価格で販売されていることが見られます。やはり土地代金が安い場合が多い点と近隣に生活施設としての店舗が少ないといった点からそういった価格帯になっていることがあります。例えば「阪神電鉄尼崎」駅から南へ7~8分で国道43号線に到着しますが、その国道の南側には住宅地が広がっています。途中国道を越えますが、駅まで徒歩10分程で到着するのは便利な立地だと思います。そんな場所でも場合によれば一般的な新築戸建てよりも安価で販売されていることがあります。理由は先ほど述べた通りですが、こうした物件に魅力を感じるのは地元で住んでいる人よりも市外で家を探している人です。特に国道43号線を東に車で10分も走れば大阪市に到着します。大阪市では価格が尼崎市南部で販売している住戸よりも場所や大きさによりますが求めやすい価格帯であることが多いです。


 大阪市内で新築戸建に手が出ない方達も尼崎市でなら新築戸建でマイホームが手に入るということで尼崎市の不動産人気は注目をあびています。反対に尼崎市の北部の阪急沿線については、元々阪急電車によって沿線に周辺に住宅地として分譲されたものなので、金額的には南部の分譲地と比較しても高額な場合が多いです。特に、阪急沿線は尼崎市内でも人気が高いので、物件を探している人が多くなかなか物件が出てきません。「武庫之荘」駅や「塚口」駅の北側は高級住宅地として知られています。そのため市外から物件を求める人はほとんどいません。しかし、先ほどの尼崎市南部で分譲された物件については市外から物件を求める人が数多くいます。エリアによって物件の価格も需要もまったく違います。特にJR線より南側には小規模な工場が数多くあり、工場経営状態の悪化や建物老朽化によって工場が閉鎖されたその跡地に、新築戸建が分譲されたり賃貸マンションが建設されたり様々な形で不動産が販売されています。尼崎市内の不動産で新しい物件についてはJR沿線や阪神沿線が多く、阪急沿線では駅から離れた場所を中心に分譲されています。


 冒頭にもありましたが大規模分譲マンション群は駅そばでないと売れませんので、最近は「JR尼崎」駅を中心に分譲が活発的に行われているケースが良く見られます。駅の北部では再開発の一環として複数のディベロッパーがジョイントして分譲された大型マンション群が、南部では駅前の老朽化した建築物の跡地にマンションが分譲されています。人気ランキングでも上位の「JR尼崎」駅では居住を希望する人が後を絶たないので、マンション分譲が続きます。分譲が終了したマンションも未だに探している人が多いので中古マンションであっても価格は高めで取引されていたりもします。一般的に北部ではまとまった区画数の物件が出にくく、JR尼崎駅周辺ではマンションを中心に分譲が盛んに行われており、南部では複数区画の新築一戸建ても分譲されています。価格的にもやはり物件が出にくい場所が高くなる傾向があります。特に人気の高い「JR尼崎」駅付近では今後も新築マンションが今後も分譲予定です。ネットでチェックするのもいいですが、実際に足を運んで現地を見てみることも大事です。


 特に不動産は替えの利かないものです。他の商品であればこちらの期待よりも使えないものであれば返品や別商品との交換もできます。ところが不動産については同じものは他にはありません。別の物件と交換と気軽に言う訳にもいけません。又、気に入った物件であっても事前に物件の下見を行っていなかったために購入後、実際に住んでみたら想像していた生活とはかけ離れたものになる場合があります。そうならないためにも現地を見てみるという事は非常に大切なことです。物件の周りにはどんな方が住んでいるのか、気になるような音は聞こえてこないか、振動などのゆれは発生していないのか、サイト上に上がっている写真だけでは実感することができません。こればっかりは実際に足を運ばないと分かりません。尼崎市で物件を特に探している人は必ず現地に出かけていてはいかがでしょうか?いい物件に出会うためにも重要です。尼崎市で物件を探すなら、市内のエリアによっても探し方が変わります。その上で現地に出かけてみるといい物件を見つけることができる可能性が上がります。尼崎市に限らないのですが、尼崎市で物件を探すのであれば特にその特性にそって動いた方が結果に繋がります。参考にしてみて下さい。


 そして、リノベーションされた中古テラスハウスや中古マンション、フルリフォームをしたマンションや中古戸建ても最近の不動産を探している人たちからは人気が高い物件です。今までも新築戸建ての人気が高いのですが、やはり今住んでいるところを新たに再生する、もしくは古くて安い物件を購入後に自分達の思うように作り直す、もしくは業者によって新しく生れ変わった物件に新築感覚で購入して生活するというスタイルが最近主流になってきています。リフォームについては業者によっても見積りもバラバラで分からないこともの多いでしょうが、信頼できる業者を一つ見つけると安心ですね。



住みやすいだけじゃない!尼崎市には見どころがいっぱい


 尼崎市の不動産事情については上記でも話しました通りですが、そのほかの尼崎市の色んな事情についてはどうでしょうか?最近尼崎市内で観光名所として新たにオープンした場所は、これから尼崎市のシンボルにもなる「尼崎城」ではないでしょうか。


見どころ①:尼崎城跡


 尼崎城跡に作られた復元天守は阪神電車からも良く見えます。元々、尼崎市内で創業した大手電器量販店の創業者の方がお世話になった尼崎市のためにと10億円以上もの大金を寄付されたのが始まりです。2019年に尼崎市城跡公園に真っ白な外観復元天守閣が完成しています。内部は主に尼崎市の歴史を学んだり、剣術体験や鉄砲体験等の体験コーナー、お姫様や忍者、武将のコスプレ撮影ができるなりきりコーナーや、展望台、売店など、尼崎市歴史博物館的なものになっています。復元天守閣としてはおそらく日本で最も新しい天守閣になります。阪神「尼崎」駅からも南に徒歩5分と非常にアクセスしやすい場所ですので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


見どころ②:寺町


 そして、その尼崎城とセットでぜひ一度訪れたいのが「寺町」です。尼崎城下にあったおよそ20ものお寺が一カ所に集められましたが、現在まで残っているのは11ヶ寺になります。一度そこに足を踏み入れると都会の喧騒が嘘のように江戸時代へタイムスリップしたかの錯覚を覚えるような街並みになります。石畳、白塀、塀瓦、行ってみれば分かります。11ヶ寺はそれぞれ宗派も違い、建立された時期も異なります。ただ、それらの本来はバラバラであるべきお寺が一体化しており、本当に江戸時代へ呼んでくれます。全てのお寺が伝統や格式もあり重要ですが、中には「本興寺」のように寺院内の建物や多宝塔が国の重要文化財に指定されているものもあります。ここでしか見られない特別なものですので、目に焼き付けておいて下さい。そして尼崎城とセットに行けば江戸時代の尼崎を偲ぶことができます。距離も徒歩圏内ですので、ぜひ一度行ってみて下さい。


見どころ③:世界の貯金箱博物館


 尼崎市にはこの他にも注目すべき観光地が数多くあります。特にユニークなものとして知られているのが「世界の貯金箱博物館」です。尼崎市の中小企業のの経営をフォローし続けている「尼崎市信用金庫」が運営している博物館です。世界中から古いものから新しいものまで総数13,000個もの様々な貯金箱が所せましと並べられて展示されています。お年寄りの方でも、ひょっとして自分が昔使っていた貯金箱を発見できるかもしれません。そういった楽しみ方もできますので、親子そろって・お孫さんと一緒に行ってみるのもいいかも知れません。そしてもひとつ嬉しい情報が、入場料が無料ということです。今時、入場料が無料の博物館なんてどこにもないとおもっていましたがここにありました。世界的にも珍しい貯金箱について色んな勉強ができる場所はなかなか無いのでこちらにも足をぜひ運んでみて下さい。尼崎市の魅力を再発見できると思います。


見どころ④:西武庫公園(交通公園)


 尼崎市には魅力的な公園が数多くありますが、尼崎市北部にある尼崎市内最大の面積を誇る「西武庫公園」別名「交通公園」もお薦めの公園です。交通ルールを学べるように、公園内には道路、信号、横断歩道、踏切などが並んでいます。遊びながら自然と交通ルールを学べるのがいいですね。その他には、尼崎市南部にある「元浜緑地」です。こちらもかなり広い公園ですがこの公園が特に人気なのは夏場です。現在はコロナ禍の影響で楽しめないですが、ここのわんぱく池はひざ下ぐらいの浅い水深なので、小さな子供から一緒に親御さんも遊べます。子供たちの笑い声と叫び声が本当にずっと響いています。それから、四季折々の様々な植物が楽しめる「上坂部西公園」もお薦めです。ここは都市緑化植物園と言われているように、ただの公園ではなく様々な植物の宝庫です。こちらもぜひ一度訪れてみてください。


見どころ⑤:兵庫県立尼崎自然の森中央緑地


 それと最後に「兵庫県立尼崎自然の森中央緑地」をご紹介します。ここは以前に製鉄会社の工場があった場所で29ヘクタールもの広大な工場跡地に16万本もの苗木を植えて100年かけて多種多様な生き物が住める森を作る計画です。現在も森の成長は進行形で進んでいます。森に生きる生き物もどんどん増えています。渡り鳥や魚や多種多様の生き物がどんどん増えていっているので、ここを訪れるたびごとに楽しみ方も変わってくると思います。

 ここは他の公園と違って、日常の生活圏の中にある公園ではなく正に森を作るプロジェクトです。尼崎市ではなく兵庫県が主体として「尼崎21世紀の森構想」の一環として計画を進めています。2006年の開園から現在まで森自体は拡張を続けています。

 大芝生広場の他、森には様々な樹木や植物が群生しているのでそれらを観察するのも楽しみ方の一つです。場所は尼崎市扇町になります。あまり聞きなれない地名かもしれませんが、阪神高速道路5号湾岸線「末広インターチェンジ」のそばにあります。基本的に料金は無料、駐車料金も無料です。100年という時間をかけて森を作るという壮大な計画が尼崎市で行われていたことを知らない人も多いかと思います。何でも手に入って便利な都会と違って、自然以外何もない不便だけど心が豊かになれるようなそんな森に一人でもいいですし、家族など大事な人と一緒に出掛けてみるのもいいかもしれません。


見どころ⑥:尼崎スポーツの森


 ちなみにその「兵庫県立尼崎自然の森中央緑地」のすぐ隣にはこれも「尼崎21世紀の森構想」の一環である「尼崎スポーツの森」があります。この「尼崎スポーツの森」は施設の巨大さで知られており、西日本でも最大級の施設になります。2006年の「のじぎく兵庫国体」では水泳競技会場としても使用されました。50mプールやスイミングスクール、フィットネスクラブ、アイススケート場、フットサル場、グランドゴルフ、2本のウォータースライダーも兼ね備えたレジャープールもあり、多くの利用者でいつも賑わっています。駐車場が無料という点もあって車での来られる方も多く、JR「立花」駅や阪神「武庫川」駅、阪神「甲子園」駅から無料のシャトルバスも出ていますので、車の無い方も気軽にアクセスできます。又、会議室もありますので、会社で運動会を開催して運動会の後には会議を行うこともできる場所にもなっています。壮大な森と大規模なスポーツセンターを兼ね備えた「尼崎21世紀の森構想」について興味のある方はそれぞれサイトがありますので、一度調べてみられたらどうでしょうか。案外楽に行くことができますので休みの日に一度行ってみるのもいいですね。


見どころ⑦:尼崎運河


 尼崎市の魅力について色々とご紹介しましたが、尼崎市のもう一つ大きな特徴と言えば山がまったく無いことです。高台すら無い本当になだらかな平地になります。尼崎市で自然と言えば、公園や海のことになります。特に海は「尼崎港」もあり、海運での輸送もあります。そんな海にちなんだ尼崎市の名所が「尼崎運河」です。「尼崎運河」とは尼崎市内にある5つの運河(北堀運河、南堀運河、西堀運河、東堀運河、中堀運河)の総称になります。運河部分は全長6.9キロメートル、近くに流れる河川(蓬川、神崎川、旧左門殿川)も含めて全長12キロメートルあり、日本国内の多くの運河が工場からの物流という役割を終えていく中で未だに現役で稼働している珍しい運河です。

 これらは先ほど触れました「尼崎21世紀の森構想」地区の中にある運河で、物流以外の部分でもその役割に注目が集まっています。例えば、この「尼崎運河」は「パドルボード」や「カヌー」のメッカにもなっています。自然の海や川と違って流れが穏やかで波も立たないので初心者も安心して楽しめるという環境なのがその理由だということです。「パドルボード」というのは正式には「スタンダップパドル」と言われ、通常「SUP」の略称で呼ばれます。サーフボードよりも大きいボードの上に立って、自分の背丈よりも長いパドルを使って水面を移動するマリンスポーツです。4月から10月までの間、毎月2回初心者向けの「SUP体験会」も行われるそうなので、一度トライしてみるのもどうでしょうか?


 通常の工業地帯の運河は海運のためのものであり、工場で生産したものを船で運ぶための船の通り道です。しかし、高速道路網の整備により陸運が発達したため運河の役割は大きく減少しているにも関わらず、ここ尼崎ではその役割と共に別の役割が産まれています。それは先ほど触れたスポーツ場であり、観光地でもあることです。小学校での組織学習にもこの「尼崎運河」は利用されていて、小学生たちがよく連れ立って見学に来ています。昔は干潟が広がり、潮干狩りも楽しめたこの尼崎沿岸地区は尼崎市の工業都市化と共にその役割を変えていました。一時は水質汚染や公害問題で話題になっていましたが、今では水質も改善されて様々なイベントが開催されるようにまでなりました。ぜひ一度チェックしてみて下さい。


おすすめ物件情報|尼崎市の不動産一覧


まとめ

 

 今回は「住みやすい街ランキング」人気急上昇している、住みやすい街としての「JR尼崎」を紹介しました。このブログだけではまだだ紹介しきれない尼崎市の魅力やおススメポイントをこれからもたくさんお伝えしていこうと思いますので期待ておいて下さい。 


アクロスコーポレイションは兵庫県尼崎市の不動産情報を多数ご紹介しております。今回ご紹介しました「JR尼崎」駅周辺の不動産情報も数多くございます。

 

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