犬や猫のようなペットは家族同然の存在として私たちの心を癒してくれます。
そんなペットを賃貸物件で飼育するのに便利な、おすすめの設備や間取りについて解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件でペットを飼う際の注意点:フローリング
一人暮らし向け賃貸物件のほとんどはフローリング貼りの仕様ですから、ペットを飼うのはフローリングの環境を中心に考えるべきです。
フローリングとペット飼育
ペット飼育可能な物件だからといっても、ペットによってフローリングが汚れたりめくれたり変色したりすれば、退去時には補修費を請求されます。
ですから、フローリングがどんなときに劣化や破損をしてしまうのか、その原因や対処法を知っておくことが大切です。
フローリングでペットを飼育する際の問題点
フローリングでペットを飼育する際には、ペット側に起こる事象にも注目すべきです。
フローリングの特性とペット飼育
フローリングは敷き詰められた硬い木の板の表面にワックスが塗られており、ペットにとっては爪の引っかかりがないために、常に滑りやすい状態になっています。
足の踏ん張りが効かないとペットの足腰に負担がかかり、場合によっては体の変調をきたすこともあるようです。
また、フローリングに塗られたワックスは油分が主成分なので、油を分解する洗剤やアルカリ性の洗剤とは相性が悪く、ペットの尿やにおいをきれいにしようと何度か拭くうちに、ワックスが剥離して表面がガサガサに変化していきます。
もしもフローリングに床暖房が付いている場合には、活動量の少ない老齢のペットが長時間同じ場所から動かないと低温やけどの恐れがありますので、老齢のペットを飼っているならとくに注意してあげましょう。
ペット飼育によるフローリングの変化
ペットの尿は酸性なのでワックスの表面の皮膜を変化させます。
長時間外出していて尿が長くフローリングの上に残っていた場合には、ワックスが剥がれてしだいに白いシミ状の跡になって残ります。
またフローリング材の角は面取り加工がされているので、木の肌が表面に露出しています。
水がかかればフローリングはその露出した木の肌から水を吸って膨張し、ここにペットの尿が浸って染み込むと、木が膨らみ黒く変色し尿のにおいも定着します。
黒く変色してしまうと色を抜くことはできないので、大きな費用をかけて貼り替えないといけなくなるのです。
フローリング清掃時の注意点
水分が浸透してフローリングが膨らまないように、水拭きをするなら硬く絞ったおしぼりを使い、最後は乾いた雑巾で仕上げて、余計な水分がフローリングに残らないようにしましょう。
フローリングの劣化を防ぐには
フローリングの木の肌が露出しないようワックスをまんべんなく塗ることも大切ですが、代替素材で覆うことも効果があります。
クッションフロアやコルクやタイルマットなどはクッション性があり、滑りにくいものはペットの歩く音も低減してくれます。
またタイル形状ですと部分洗いや部分張替えができるので、こまめで少額の補修ができるのもメリットと言えます。
賃貸物件でペットを飼う際の注意点:エアコン運転
近頃は夏の暑さも冬の寒さも、命の危険を感じるほどの異常なレベルにあります。
一日をとおしてかなり激しい気温差がある部屋で生活するペットにとっては、自分で空調を操作できない分、人間が細心の注意をもって快適な環境を維持してやらないといけません。
ペットは体温調整がうまくない
ペットは体毛があり汗が出ないので人間ほどの体温調節ができず、思った以上に暑がりで寒がりです。
家の中でペットを飼育しているご家庭ならとくに、気温が過度に悪化しないようエアコンを使ってしていることが多いでしょう。
犬は熱中症にかかるとチアノーゼという症状がでてとても危険です。
発見した場合には体温を下げて水分を補給し、一刻も早く病院で治療をしましょう。
エアコンは連続運転が基本
家族の多くが終日家を空けるようなご家庭では、終日エアコンを連続運転して環境を維持することが多くなります。
それはペットのためとはいえ、エコ型のエアコンでも連続稼働ともなれば電気代はかなり高くなりますので、お得な電気プランへの見直しを検討しても良いでしょう。
エアコンの補助としてのサーキュレーター
部屋の場所によっては空気の淀みがあり部屋の温度が均一にコントロールできないこともあります。
そんな場合には温度が偏らないようにサーキュレーターを使って空気をかき混ぜれば、エアコンの運転効率を上げられます。
エアコン以外の冷却対策
その他の暑さ対策としては、体から直接放熱させられる冷感素材があります。
ジェルマットや石版や金属版などを敷いた場所を作って、ペットが暑さを感じたら自ら強制的に冷却できるようにしてあげましょう。
賃貸物件でペットを飼う際のおすすめの間取り
ペット飼育に向いた間取りや間取り以外でできる工夫について見ていきましょう。
広くて回遊導線がある間取り
ペットにとっては狭いところに押し込められるよりも広くて歩き回れる間取りが望ましいです。
もしもワンルームでなく1K以上なら、居室とキッチンの間の扉を開けておくなど、できる限り開放的な状態にしておくことが大切です。
部屋が広くて回遊導線があると、二次的な効果としては自然に対流が起こって空気の循環が促されます。
新鮮な空気が入れ替わったり温度の偏りをなくすのに大変効果があるのです。
一人暮らし用の賃貸物件ですと、少なくとも1K、できれば1LDKあるのが望ましいでしょう。
ペットが落ち着ける場所を確保する
常に人間とのふれあいを求めて身を寄せて懐きますが、静かに単独で落ち着きたいときがあり、むしろそんな落ち着ける環境を意図的に作り出したほうがペットは喜びます。
動物は体を何かに密着させて身を隠せる場所を好みますので、家の中でもデッドスペースになっているような場所をペット専用の場所にしてあげましょう。
そのような場所がなければ、ダンボール箱を置いたり家具やソファーなどで仕切ったり、バスタオルを垂らすなどして、隠れられるような場所を作ってやるのが良いようです。
また、エサ場やトイレなども人の目線のない場所の方が落ち着くので、回遊導線から外れた場所に設置するのが理想的です。
とくに猫を飼う場合には費用はかかりますが、キャットタワーやキャットウォークを設置したり、緩衝材を巻いた爪とぎコーナを設置しましょう。
ペットのために間取り以外でできる工夫
部屋の温度などの環境整備や、落ち着ける場所の設置以外にもペットにとって良い環境を作る工夫はあります。
ゲートを付けて飛び出さないように
家の中で飼っていて家の中が慣れているペットであっても、玄関の扉が開いていれば衝動的に外へ飛び出ることがあります。
部屋から玄関までが一直線になっている間取りですと、玄関から外の様子がよく見えて、興味をそそり衝動的になりやすくなります。
ですから部屋から玄関への廊下がL字状になっていれば玄関が見えないので、飛び出しの抑止効果があります。
また玄関と部屋の間にペット用のゲートがあると、それ以上は玄関に近付けないので、物理的な壁になるゲートの設置はとても効果的です。
刃物や割れやすいものは表に出さない
ペットは色んなものをおもちゃにして遊びますが、何が危険なのか判断することはできません。
落としたり転がりやすいものや、割れて怪我をしそうなものや、噛んで破いて散らかりそうなものは目につくところに置かないようにしましょう。
ペットの怪我や家電などの落下による故障を防ぐだけでなく、煩雑な掃除を減らす意味でも重要です。
もしも外が見える窓があるなら、外を眺められるほうがストレス解消にもなり良いようです。
窓から外が見える位置に目線が来るような踏み台を設置して、見晴らし窓の使い方ができるようにしてみましょう。
大型犬や鳴き声が大きい場合には、隣の住戸に面していない位置をペットのメインスペースにしたり、防音素材で壁を覆ってクッション材を床に敷くなどの工夫も、相隣関係を円滑にするために考慮すべきです。
最近は外出先からスマートフォンで家の中を見られるクラウドカメラの設置が増えているようです。
実際の様子をリアルタイムで見られて、家の中のカメラから音声でペットに呼びかけることもできるなど、ITと高速通信を使ったシステムを導入するのも良いでしょう。
関連リンク|阪神間のペット可賃貸物件特集
まとめ
ペットを飼育する環境づくりは人間が用意してやらなければなりません。
今や断熱効果が高い住宅でも過酷な温度変化は対策なしでは快適に過ごすことができないのです。
また気温や空気環境以外にも、ペットのストレスを和らげて、ペットの性質に合わせた留守番が快適になるような、間取り以外の工夫や仕掛けを作っておくことも意識しましょう。
ペットが飼える物件とはいえ部屋の損耗は入居者の実費負担になりますので、壁やフローリングなど補修に高額がかかる部分が過度に劣化しないように注意することが、余計な費用を抑える最善策といえます。
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